2026年3月1日、地域の歴史や文化を再確認し、新たな仕組みや多様な活動事例を共有することで、これからの地域づくりを共に考える場作りの一環として、「仰木と仰木の里のこれから」と題したイベントを開催しました。
地域や農業に様々な立場で関わる方々の講演や活動報告、グループ対話を通じて、生産地と消費地が未来に向かって協力体制を築く第一歩となった本イベント。
終了後のアンケートでは、「楽しかった!」「歴史について学ぶことができた」「応援したい」「参加したい」という声をいただき、関係者一同、これからの地域連携に向けた活動を地域のみなさまと一緒に推進していこう、と決意を新たにする日となりました。
それでは、当日のレポートをお届けします。
当日のプログラム
オープニング挨拶:仰木地域共生協議会会長 堀井氏
説明:仰木地域共生協議会 事務局 藤澤
基調講演:成安造形大学 副学長 加藤氏
施策・事例紹介
・滋賀県農政水産部農村振興課 村井さま・藤田さま
・桜谷地域農村RMO推進協議会 会長 加納氏 副会長 西河氏
ゲスト講演:一般社団法人次代の農と食をつくる会 理事 松本氏
お昼:仰木の棚田米と地元野菜をふんだんに使ったお弁当
協議会について:仰木地域共生協議会 事務局長 桂
地域活動紹介リレー
・仰木を守る会:会長 猪飼氏
・成安造形大学:副学長 加藤氏
・八王寺組:会長 上坂氏
・平尾 里山・棚田 守り人の会:事務局 楠田氏
・尾﨑が育てた野菜。:代表 尾崎氏
・仰木中学校:校長 河野氏・生徒会役員(ビデオ出演)
・愛土農園農作業G:サポーターのみなさん(ビデオ出演)
・仰木の里まちづくり協議会:会長 林氏
・株式会社リスペクト:代表取締役 伊藤氏
・特定非営利活動法人琵琶故知新:理事・事務局長 藤澤氏
グループ討議&発表:6チームに分かれて討議
クロージング:事務局
基調講演:仰木地区の歴史と文化、そしてこれからの地域づくり
成安造形大学 副学長、加藤氏に登壇いただき、仰木地域の歴史を交えて興味深いお話をしていただきました。
歴史を紐解きながら、現在の仰木、仰木の里地区について知ることができました。
ゲスト講演:未来につながる食×農の新しい取り組み
一般社団法人次代の農と食をつくる会、松本氏に登壇いただき、労働時間が高く時給単価が低い、という農業の課題を解決するために取り組んでいる「はたけビュッフェ」についてご紹介いただきました。
地域の方も、農家もWinWinの取り組みに参加者の皆さんも興味深く聞いておられました。
プロジェクト説明
農村RMOの概要説明
滋賀県農政水産部農村振興課の村井さま、藤田さまより、「農村RMO」の仕組みについてご説明いただきました。地域住民の方にとってはまだまだ聞きなれない言葉なので、どの様な取り組みが対象となるのかや先行事例についてもご紹介いただき、農業を起点に地域活性やまちづくりに取り組みたい方に必要な情報提供をいただきました。
先行事例紹介
2023年より農業RMOに取り組まれている桜谷地域農村RMO推進協議会の加納氏、西河氏より、どのように地域住民の理解や協力を得ていったのか、どんな取り組みをしたのか、を具体的に写真も交えてご紹介いただきました。
「ちょっと楽しい集い」「1日居酒屋」「健康体操」など、ちょっと行ってみようかな、と気軽に足を運べる取り組みが多いことがとても印象的でした。
広報誌が「広報大賞」を受賞された、というお話もあり、地道な活動が大きな成果につながったという事実は、参加するみなさまにとっても大きな励みになったと感じました。

仰木地域共生協議会の紹介
協議会事務局長の桂より、協議会の発足から現在までの活動をご紹介させていただきました。
まだまだ発足まもない協議会ですので、地域のみなさまに想いや活動内容、参加方法について知っていただく大変貴重な機会となりました。
地域活動紹介リレー
仰木を守る会
会長の猪飼氏に登壇いただき、仰木と仰木の里の連携のために大切な4つのことについてお話いただきました。
1、顔の見える消費者
2、景観サポーターとして参加(健康づくり、レクリエーション)
3、得意なスキルを貸していただく
4、地域の知恵袋として、外からの視点を入れて参加する
生産者の方と直接顔を合わせられる場所で購入したり、地域イベントに参加したり、パソコンやSNSなど得意なスキルでサポートしたり、自分に出来る小さなことが連携の一つになる、という気づきをいただくお話でした。
成安造形大学 結Lab
現役の学生さんに、現在学生チームで取り組んでいる「結Lab」の活動についてご紹介いただきました。
地域の方が楽しく交流できるようなおにぎりイベントや、カフェへの手づくりガチャガチャ設置、フリーペーパーの発行など、学生さんの視点から「たのしい」「かわいい」「わかりやすい」地域交流のきっかけづくりをされているのがとても印象的でした。
そして、なんとこちらの学生さんは、昨年抽選販売した”仰木の棚田米”米袋スタンプのデザイナー!
こんなところからも、楽しい地域交流が始まっています。
仰木自然文化庭園構想 八王寺組
会長の上坂氏に、八王寺組が取り組んでいる棚田オーナー制度についてご紹介いただきました。32の区画はすでにほぼ埋まっているとのことで、必要な人に情報が届けばニーズはある、ということがよくわかる状況でした。また、ストローベイルハウスの取り組みについてもご紹介いただき、完成した藁の家は、まるで絵本のなかから飛び出してきたような印象的な佇まいで、農業資源から発展した大変面白い取り組みだと感じました。
平尾 里山・棚田 守り人の会
事務局の楠田氏より、棚田ボランティアで地域通貨を発行し、地元の温泉旅館の利用や白米との交換ができる取り組みをご紹介いただきました。
棚田100選にも選ばれている地元の風景を守るために、ボランティアの方が参加したくなる、通過が地域の中を循環していく仕組みは素晴らしいと感じました。
尾﨑が育てた野菜。
代表の尾﨑氏に、農業が抱える課題解決についてお話いただきました。「無農薬」や「固定種、在来種」といった付加価値をつけて商品の価値を上げる取り組みや、仰木に合った農業のやり方を見極めて取り組むことが大切、というお話を伺うことができました。
大阪から滋賀に移って農業に取り組まれているからこそ見える、客観的な視点が大変学び多い時間となりました。
大津市立仰木中学校(ビデオ出演)
校長の河野氏と生徒会の皆さんより、温かいメッセージをいただきました。
1月には、仰木中学校で行われた仰木サミットの中で協議会の活動を紹介する機会をいただき、中学生の皆様が地域の未来について自分にできることを考えていることに大きな希望を感じています。若い世代に、主体的に仰木地域の未来に関わっていただくために、今後も連携を強めていきたいと考えています。

愛土農園農作業G(ビデオ出演)
協議会が運営する「愛土農園」のメンバーからもメッセージが届きました!
仰木地区の大きな課題である「耕作放棄地」を活用し、地域の仲間が協力して楽しく野菜を作っている愛土農園。農作物を作るだけでなく、新しい農法へのチャレンジや、食育など、少しずつ活動の幅を広げています。
仰木の里まちづくり協議会
会長の林氏より、仰木の里公民館の利用率が大津市で一番高く、公民館で余暇を楽しむ地域の方に、まちづくり活動に参加してもらうことで、仰木と仰木の里の連携につながるのではないか、というお話をいただきました。これまでに両地域が協力して実施してきた「防犯パトロール」や「棚田米の販売」は好評をいただいており、本年は棚田米の販売数を倍に増やす構想もあるとのことで、少しずつ活動の規模が広がっていきそうです。
株式会社リスペクト
代表取締役の伊藤氏に登壇いただき、規格外の野菜を買い取ってサプリメントを作る取り組みをご紹介いただきました。また、高島の工場は給食センターの跡地を活用していることもご紹介いただき、農業にとどまらず地域の課題を解決するためにできることはたくさんあることを教えていただきました。
成安造形大学に制作いただいたという、迫力満点のプロモーション動画は、「発酵」の世界を体感できる素晴らしいものでした。
特定非営利活動法人琵琶故知新
理事・事務局長の藤澤氏より、デジタルポイントの活用についてご紹介いただきました。「農業RMO」の活動に参加いただくことでポイントが貯まり、それを地域に還元できる仕組みを構想中!地域の皆様のアイデアや声をいただきながら、みんなで豊かになるポイント活用を進めていきたいと考えています。
グループワーク
イベントの最後には、6人1組に分かれてのグループワーク。
講演や活動紹介に登壇いただいた方に、各グループのリーダーになっていただき、テーマに沿って様々な意見交換が行われました。
最後には、チームごとに意見をまとめ、仰木と仰木の里の地域連携における課題と、解決するためのアイデアを発表しました。


最後に
今回のイベントでは、「仰木と仰木の里のこれから」をテーマに、様々な立場の方に課題や取り組みについてご紹介いただき、美味しい棚田米と地元野菜をふんだんに使ったお弁当を味わい、最後には1人1人が自分ごととして考えるワークの時間もあり、五感をフル活用して地域を感じる1日になったと感じています。

多くの皆様からいただいた「参加してよかった」「考えるきっかけになった」「協議会の活動に興味があります!」という声を励みに、これからも地域の皆様と一緒に活動していきたいと考えています。
ご登壇いただいた皆様、ご来場いただいた皆様、協賛を始め応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。
これからの仰木地域共生協議会の活動に、どうぞご期待ください!
